コラーゲンペプチドの褥瘡治癒への検証結果が科学雑誌に掲載されました

科学雑誌 薬理と治療 9月号(Jpn Pharmacol Ther vol. 43(No. 9)1323-8, 2015)に褥瘡患者を対象とした経口摂取によるコラーゲンペプチドの治癒促進効果の検証結果が掲載されました(http://www.lifescience.co.jp/yk/yk15/ykj1509.html)。

ステージIIとIIの褥瘡患者に対し、標準治療に加えて、1日10g(朝食後5gと夕食後5g)のWellnexコラーゲンペプチドもしくは、プラセボ(デキストリン)を16週間摂食した2グループを比較した。臨床試験は無作為割付、プラセボ二重盲検法で実施した。インド国内の9施設の病院で入院する18歳から70歳の96名がエントリーし、採用基準を満たす81名が試験に参加した。褥瘡の状態はPUSH(Pressure Ulcer Scale for Healing Version 3.0)やPSST(Pressure Sore Status Tool)と呼ばれる基準的な褥瘡評価法と実際の褥瘡面積の写真による解析法を採用した。結果は、16週後のプラセボ摂取群に対して、コラーゲンペプチド摂取群はPUSH及びPSSTのいずれのスコアにおいて、有意な改善効果(p<0.001)を示した。また、褥瘡の総面積評価においても、高い改善傾向(p<0.027)を示した。特に、被験者の血中アルブミン値は16週後において、有意な改善を示し、コラーゲンペプチド摂取が栄養状態の改善にも寄与したことが示唆された。

今年の褥瘡学会では褥瘡予防・管理ガイドラインが改定され、コラーゲンペプチドが褥瘡ケアの補助食品として推奨される見通しである。本報告はコラーゲンが広い意味では創傷治癒過程で重要な役割を果たしいている可能性を示し、内因的コラーゲンの作用を含めたメカニズムの解明が一層期待される。